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パパとママはWindyを立派なウインド犬にしようと、近所の琵琶湖岸の公園によく連れていきました。砂浜や水辺を走り回るのは大好きなんだけど、足がつかないところまでは入ってくれません。パパは「犬にもカナヅチっているんかいな。こいつはカナヅチに違いない。」と、あきれる始末。おまけに、干からびた魚や、バーベキューの残骸の中の肉なんかを拾い食いする有様。
ある日、チャンプ君というお利口さんのGRがボールを湖に投げてもらって遊んでいました。一緒に遊んでもらったところ、足のつくところまでは一緒に行くのですが、泳いで戻ってくるのを待ちかまえて、ボールを取ってしまうだけで、やっぱりカナヅチのままでした。
これではいかん、と、子供用のプールをオモチャ屋さんで買ってきて、練習に次ぐ練習のつもりが、Windyにとっては行水になってしまって、気持ち良さそうに浸かっているだけでした。そんなある日、桟橋のある浜辺へ行きました。浜辺と桟橋にパパとママは別れて、桟橋から浜辺にいるWindyにオモチャのフリスビーやボールを投げて、段々と深いところへ誘導しました。最初はピーピー鳴いていましたが、何とか、下顎が浸かるぐらいまでは平気になりました。もう少し深いところへ投げておいて、Windyがもたもたしている間に二人とも桟橋から呼びました。すると、な、な、何と犬かきで泳いで来るではありませんか。警察犬カールの様なバタバタ泳ぎでしたが、何とか桟橋までたどり着くことが出来ました。桟橋の上に引き上げて、思いっきり誉めてあげました。すぐに、桟橋から飛び込むことも覚えてしまいました。お調子者のWindyのこと、何度も何度もオモチャを投げる羽目になってしまいました。
更に物語は、続く! 次回をお楽しみに!!