私の疑問

シェパードと言えば紛れもなくドイツ・・・さて、日本のシェパード事情と世界とはもの凄く訓練・飼育がかけ離れていると思われるのでその疑問を投げかけてみました。

疑問(1)日本の訓練裏事情・・・訓練所に預ける、そして「選別入れましょう」ってなります。教える側の手間が一番かからない作業なのかも?って言ったら訓練所から抗議が出ちゃうかも(大汗)。はて・・どうなんでしょうか? 自分でトライしている人はとても素晴らしいと思います。批判ではありません。選別作業(競技会)に対しての素朴な私の疑問です。
因みに作業犬の訓練の頂点?霧ヶ峰では「選別」種目が大流行です。 そして、決勝戦での結果(答え)は教えて貰えないそうなぁ(謎)。 何故なのでしょうね(爆)。公平性は存在するのでしょうか?
さて、どうしてぇ〜、一番のベースである服従作業で競われないのか?>霧ヶ峰 、不思議です。
余談:犬による選別の証拠は裁判所で認めていないそうです(小耳情報)
100%ゼロ回答が可能な犬しか証拠にならないようです。大変な作業です。
科学的根拠が証明されない作業?
誠に恐縮ですが、ちょっとぉ〜、それじゃ〜犬が可哀相じゃんって・・・
私は犬を想って残念感を抱いてしまいます。
警察犬に携わっている皆様、ごめんなさい。以上が私の主観です。
私の解らない部分なので、解る人から教えて欲しいと、思います。 よろしく♪
どうして選別か?・・・障害(服従)を飛べない犬とかでも、参加出来る種目なのかも知れませぬ(推察)ああ、しっかりとした骨格形成の犬を作らない繁殖&管理が憎たらしいです(爆)
骨格形成〜緩いを作っちゃう交配は断固はんた〜い。

疑問(2)どうして、日本の警察犬訓練は部分的エキスパートを作るのでしょうか?服従ベースをしっかり作った上で、初めてプラス作業を入れられるべきものではないのでしょうか?順番が違うような気がします。
「競技会(選別)の決勝に残った犬で服従フィルターをかけるらしいです」>順序が逆?

疑問(3)繁殖の指針は何処に有るのでしょうか?シェパードとしての基本的能力を開花させて繁殖に用いるべきです。
専門的な分野だけ持っている〜追求用・選別用・警戒用だけで、交配するって、変だと思う。
骨格だけでの繁殖も変だと思う。全ての基本的作業を行える犬を繁殖に用いるべきだと思っています。
バランスが整っていることが最も大事だと考えます。さて、インブリード繁殖ってどうなんでしょうか?

外国人からの手紙〜

ドイツでの訓練とは・・・
ドイツでは自分で訓練するのが当たり前で、訓練士が犬を預かって訓練をして資格をとったりオーナーではなく訓練士が犬と競技会に出場するというのが当たり前(日本)なのは世界的にも希だと思います。
訓練士がいたとしても一般の人が自分の犬を訓練する方法を教える、
扱い方をアドバイスするという形にすべきだと思っています。
展覧会で評価を得るための最低限の訓練資格=IPO
たとえ展覧会犬であっても高い訓練性能を兼備している必要があります。
また訓練試験も全て公開でするべきです。どこかの国(日本?)の協会のように こっそり訓練所で行われて、どうみてもその試験には合格できないような犬がなぜかVで合格しているというようなことになりかねない。
PDの細分化された科目は特殊な能力を高めて捜査のエキスパートを作るという趣旨はわからなくもないですが、実際SchHやIPOをやっている犬でも嘱託犬として十分に活躍しているわけですから、やはりSchHやIPOを基本としてそれにプラスしてPSHやPAHを取得するようにすべきではと思います。ドイツの犬でもFHを持っている犬はSchHも持っています。
SchHは作業犬種としての基本的な能力を維持するためのもので繁殖に用いる犬は全犬SchH(IPO)を取得しているのが望ましいと思います。Windyママさんも訓練の基本とおっしゃっていますがまさにそのとおりです。それができた上で嗅覚科目を専門的にやるべきだと思います。
日本では・・・
PDの霧ケ峰の嗅覚科目の決勝戦に服従作業が導入されていますが、実際に障害飛越のできない犬が必ずといっていいほどいます。
また選別についてもおっしゃるとおり、楽に教えることができるからというのが大きいです。
・服従作業ができていなくても臭いさえかぎ分けることができれば入賞可能なので訓練性能の低い犬でもなんとかなる(注釈:これはあくまでも訓練士が「警戒ではダメだけど選別ならなんとかなるから選別やりませんか?」というパターンに対しての意見です、一般的な選別犬の訓練性能が低いという意味では有りません)
・選別台と臭いをつけた物品さえあれば訓練できるので都会の狭い訓練所やアマチュアの人でもやりやすい。
・追求(PDでは追及)は広いコースがとれないと難しいし、防衛(警戒)作業も道具がたくさんいるし一人ではなかなかできない。
こういった理由でおそらく選別の出場頭数が増えるのだと思います。服従作業がないので嗅覚能力のみでごまかせるため、犬であればほとんどの犬種がこなせるとおもわれます。訓練性能がいいとはいえないブラッドハウンドを警察犬に使う国がありますが、やはり彼らも嗅覚専門です。
警戒の部などにはほとんど出場しないJKC血統のアメリカンタイプのボクサーやドーベルマン、ショータイプのゴールデンやラブラドール、エアデール、またあまり訓練性能のよくない日本の展覧会系統のシェパードが他の科目に比べて多く見られるのはその為でしょう。
同じ犬種でも例えば警戒の部に出場して好成績を挙げているエアデールはやはりSchHやIPOの訓練資格を持つ犬で繁殖されてきたドイツの訓練系のエアデールです。まず服従作業を先にやって、その結果が良い犬だけを選別作業に進ませるという風にすればかなり入賞犬の顔ぶれは変わると思われます。もちろん選別の部で入賞することは簡単なことではないし、素晴らしいことだと思います。しかし本当の意味での訓練性能を問われる科目(選別)ではないと思います。
選別の決勝戦の際に行われる服従作業であまりにもひどい作業の犬がちょくちょくいることや、訓練士が服従作業での高得点は見込めない犬を、本番でほとんど服従をする必要のないこの競技にまわすことに対する苦言であって、出場全犬への否定ではありません。
またIPOやSchHのほうがレベルが高いとも思っていません。選別作業のゼロ回答の難しさなども解っています。また選別においては日本が先進国であることも認識しています。
それを踏まえているからこそ、世界最高水準の選別のレベルを誇る国の本部競技会で障害を飛べなかったり、脚側行進に不安がある犬がいるというのは使役犬団体としては褒められたことではないということです。

交配について・・・インブリード(ラインブリード)を重ねた後に異系を交配すると突然変異的にすばらしい個体を得られることがあります。ですが、必ずよい結果が得られるというわけでもなく、逆の結果になることもあります。
系統繁殖をして血が濃くなればアウトブリードをするのが繁殖の基本だと考えていますが、これも遺伝子の多様性を保つことで一種の雑種強勢や、突然変異を期待している部分はあるでしょう。
まず犬の世界では1−2、2−2などの極近親繁殖のみをインブリードとしてそれ以外の3−3、3−4、などの近親繁殖をラインブリードとしていることが多いのですが、競走馬などでは全てをインブリードと呼ぶためややこしくなるので極近親繁殖と近親繁殖として説明をします。
1−2、または2−2というのはすなわち親と子、兄弟姉妹間の繁殖を指します。場合によっては全兄弟姉妹を交配させることもあります。これは主に作出されて間もない、固定途上の品種に見られる手法です。絶対数の少なさや性質などの固定には効果的です。
この繁殖も含めて近親繁殖は危険と思われている傾向が強いですが、実は同胎犬同士の交配でも特にこれといった問題点はありません。実際にドーベルマンでは同胎犬もしくは同じ父や同じ母を持つ兄弟姉妹による繁殖は珍しくなく犬も至って正常などころか、親の良いところをそのまま受け継ぐ犬も多くいます。
気をつけなければならないのはその次の世代、すなわち、生まれてきた仔犬が成犬になったときにその犬を用いる繁殖です
親子、兄弟、おじと姪、おばと甥のような強い近親繁殖によって生まれた犬に、もう一度その犬が持っているクロスと同じ血を近い先祖に持つ犬を交配した場合です。これは非常に危険でかなり高い確率で異常のある犬がでます。
極近親繁殖犬に出される警戒血統書というのはその犬への警戒ではなく、その犬を用いた繁殖を警戒しなさいという意味です。
しかし、シェパードほど血統にゆとりのある犬種であればやはり2−2以下の強い近親繁殖をする必要はないでしょう。

3−2、2−3あたりの近親繁殖はドイツのシェパード繁殖者がときどき行っています。日本になじみ深い犬で言うとオーディンv.ヒルシェルがツァンプv.d.ヴィーネラウの2−3の近親繁殖です。(本犬は他にパルメv.ヴィルトシュタイガーラントの5−5を持っています)
血が濃すぎると生まれてきた仔犬の交配相手が限られるので、5-5などの遠い近親繁殖をするのはどうかというとやや効果が薄れる傾向があるようです。
競走馬でもよくいわれるのですが、血統的に近すぎず遠すぎずという3−3、3−4、4−3、4−4あたりが理想的ではないかと思われます。中でも3−4、4−3は最も理想的であると考えられています。
近親繁殖のよいところとしては、インブリード対象になる祖先の長所を引き出すことができるというところです。系統の固定という意味でも効果的です。
短所としては、インブリード対象の祖先犬の長所だけでなく、短所まで強調してしまう恐れがあります。せっかく数世代を経て取り除かれた欠点がでてしまうことも考えられます。また、あまり同じ血を重ねすぎると、その血を全く含まない犬としか交配できなくなるなどのリスクもあります。
純血種の繁殖にインブリードは欠かせないものですが、その長所と短所をよく理解し、また自分の犬の血統をしっかりと認識した上で上手にインブリードとアウトブリードを組み合わせることが大切です。

訓練感・・・訓練に対する一般の人の意識もまた日本では少し違っているように感じます。一般の日本人は「訓練」というと何か特殊なことをすると思ったり、かわいそうだと考える人が多いようですね。これは日本(アジア諸国にもいえることですが)の伝統的な動物の飼い方の中に動物を教育するという概念があまりなかったからだと思います。
訓練は特殊なことではなく、子供と同じように犬にもしつけや教育をするという意識でやっていただければと思います。また犬と楽しく遊ぶような感覚で競技会も楽しんでもらえればと思います。

手紙を貰った私〜

とても解りやすく、記述下さって、ありがとうございます。
特に作業犬種を選ぶ飼い主はその犬種の特性を理解して飼って欲しいと強く思います。
基本である服従(関係)性を完成して、初めて他の作業に取り組めるのだと思います。完成途中でも、服従の大切さを理解して、その上に各々の作業能力を肉付けして行く、その様にして作業犬が育ってゆくのだと思います。
基本中の基本である服従作業が身体的欠陥で不可能な犬が多い?
・・・これこそ、日本のブリードの大いなる過ちですね。

服従作業(課目)を行えないシェパードって、考えれば考えるほど不思議(暴言で恐縮ですが)。
多くのシェパード飼いは、騙されているのでしょうか?謎です。
それとも幼い頃の管理不足が原因でしょうか?
訓練は体を作って行く面でも、それぞれの行程があり、身体の成長も考えらながら進めて行きます。
指導者は、交配知識・健康管理(食事・運動を含む)と訓練管理の達人出なければなりません。
責任有るブリーディングと訓練が行える人が日本に不足しているのかも?

私達の出来ること・・・正しい知識を得ること。そして妥協をしないことです。
また、日本古来の間違った訓練感は犬を崩し、作業をダメにしていると感じます。
他の犬種の訓練感においても、『絶対服従』というイメージが訓練のイメージを悪くしているように思えてなりません。
誤った訓練で犬との信頼関係をゼロにしてしまう訓練。
そして更には、この反対のソフトなトレーニング法?の誤解から、
犬が全く動かなくなるパターンも存在します。こちらも、間違うと地獄です。
どちらにしても、正しく犬に伝われば良いのですが・・・私には謎です。

日本の犬事情を良い方向に変えるには、やはり訓練の正しい方法を知って、
飼い主が犬と楽しくトレーニングに励めることだと思います。

トレーニング(訓練)は特別なことではなく、犬との大事な暮らしの一部のはずなのに〜。
ペットブームが悪いのか?日本のシステムが悪いのか?
難しいですね。。。。
せめて、犬と解り合おうよ〜って、言い放つ事ぐらいでしょうか?私達が・・・
日本独特の競技(課目)にも、私は疑問符です。
資格を取れても活かせない暮らしって、とてもおかしい、何だか不思議です。
訓練を通じて、犬とコミュニケーションが深くなればなるほどに、日常生活がより安全に保てるはずなのに、資格を取った経験が日常に生かされないのはとても残念です(爆)。
飼い主の訓練の経験は、日常で犬を守るために知識として役立つと思います。「今は訓練じゃないから、出来ない!」って、言う人がいるのも何だか変です。形じゃなくて(人も犬も)心を磨くこと=訓練だと思う。
いつでも、どこでも犬と良い関係を示せる絆を作るために、訓練しましょう♪

日本人からの手紙〜

『ラブはレトリバーだから、猟犬として訓練しますか?本来の作出目的からすれば?ボーダーコリーは羊追いさせますか?どちらの犬も伴侶犬としてすばらしい資質を備えておりますが、犬質の維持を考えたなら、猟犬として訓練し、牧羊犬として訓練し一定レベルに達したものしか繁殖できませんね。』
私の答え・・・
私はその方が種を守り、種の向上に繋がると思います。
犬は様々な目的で分岐してきた。その経緯を尊重することは重要ではないかと考えます。
繁殖には後生に伝える重要な責任があると思います。
ペットブームや、ドッグスポーツブームで本来の主旨から遠ざかってゆくのは
誠に本末転倒ではないかと考えます。
犬種の個性が確立されていれば、飼う側もそれなりの知識・覚悟を持てなければ育てられない。
さすれば、「こんなはずじゃなかった」と手放さずに済むのではないでしょうか?

犬がペット化するから、犬がぞんざいに扱われる様な気がしてなりません。違うかなぁ?
(犬種の特性を無視して)安易に飼いやすい犬を作る繁殖関係者って、どうなんでしょう?
私は断固としてこの様な繁殖をする人は許せません!犬をペット化するの絶対反対!!!
可愛いから〜格好いいから〜賢いから〜と安易に選ぶ。
訓練しなければ、元が賢くても活かせはしないと思うのに・・・甘やかして育てて、手に負えなくなる〜健康を害して病院通い〜等々、知識が有れば悪くはならないはずなのに。
結果は「犬を捨てる」って・・・・
健全ブリード&健全な犬育てにならないと、日本の犬達は幸せに暮らせないかも?
犬種の特性を活かした訓練をする事によって、犬のストレスが軽減する、肉体も健康を保てるのではと、
私は考えます。

シェパードやマリノアに防衛訓練を入れると、凶暴な犬になるからやらない!・・・
と世間では言われている節がありますが、私は違うと思ういます。
しっかり、服従を入れて、防衛可能な犬を作ることは、健全な精神・肉体を築くことに繋がる。
むしろ、服従訓練を安易に捉え、不十分なまま、連れ歩くことの方が不安定な犬を作ってしまうのではないかと思っています。
危険な犬に危険なことを教えると増長する?
増長はしないと思っています。何故なら前段階で服従訓練を徹底的に入れるからだし、
服従訓練が完成しないと、防衛訓練は入れられないからです。
私は防衛可能な犬=一番安全かと(推察)
犬自身より、犬の指導手が犬を完全にコントロール可能だから、安全と言う意味ですが・・・
訓練は犬を知るための人間の修業なのだと思います。
犬に訓練を入れるって(犬を変える)イメージがドンドン薄れてきました。
犬を変えようではなく、「犬を知ろうよ〜=訓練道」だとつくづく思う。
犬は犬のままかもしれない(私心)
人間が犬を理解することによって、犬を巧く扱えるようになるからです。
犬は相手の出方で常々変化するだけかもぉ?(暴言)
「うちの犬は家庭犬だから、訓練は要らない!」と、どうか安易に捉えないで下さい。
訓練すればするほどに、愛犬とのコミュニケーションが広がります。
愛犬の安全を守るために訓練を楽しんで下さい。お願いです。

IPOが訓練の基本・・・理由
犬は嗅ぐ・噛む・吠える生き物です。その本質を考えて作業として犬を扱う=IPOだと思います。
服従は人間とのコミュニケーションを築く基本作業で、その上に、犬の特性を利用(引き出し)して、
追求&防衛が考えられたのではないでしょうか?
従って、私はIPOこそ、犬訓練の基礎だと思うのです。
IPO訓練を知ることは、犬を理解する道だと、つくづく思えてきた私です。
誰もがIPOを習えない、けれど、IPO(ヨーロッパ直伝)を熟知している人から、服従訓練を学ぶことは可能ではないでしょうか?資格はあくまで目標であって、取れなくても大した問題ではないと思います。
犬と心を分かち合って訓練の過程を楽しむ=犬との暮らしだと思っています。
IPOの規程は本当に必要か?・・・これは、犬の本来の基本骨格のボーダーラインとでも表現すると良いかなぁ?種の基本形が、似非ブリーダーによって歪められていると私は危惧を発しているのです。
1メートル障害・板壁飛べる肉体を持つべき指針。
これが不可能な犬が生まれてしまうのは、とても悔しいです。
本来、持っている元々の運動能力が、ブリード&運動管理によって崩されているかもぉ?と考察します。
IPOの作業規程は、本来作業犬なら持っていて当然の能力を規程にしているのだと思っています。
種の向上と種の保存のために設けた基準がIPO(国際作業犬規程)なのです。
出来ない犬は作業犬を外れてしまう?・・・これは飼い主にとっては三行半を押されてしまう状況。
そして、訓練の魅力を損なわれてしまう〜に、繋がります。向かい入れた犬が三行半では、確かに不幸です。
各日本の犬団体は、その様な思いを飼い主が受けないように、緩やかな競技会規程を設けたのかなぁ?
ブリードの失態を隠すためにかなぁ?
ここで、私が思うのは・・・ブリーダーや、犬の商売をする人・団体の逃げ道かも?って疑問です。
(恐縮ですが・・・)
犬を売り物にする人?が厳しく問われるものにならないと、
犬の種は停滞し続けるのではないかという危惧を持ちます。
更には、あまりにも安易な資格取得制度は、安易な繁殖・管理に繋がるのではと言う危惧をも持ちます。
犬を変えれば、もっと良い犬を持てる→今まで持っている犬を安易に捨てるの構図
自分でする訓練の楽しさを知らない→犬を安易に取り変えて、良い犬を持ちたがる
(自分で訓練すればするほどに愛犬への愛情が深まります。そして、犬を丁寧に扱うようになります。)
健全なブリードで生まれてきた作業犬なら、IPOの服従規程をクリアー出来る体形を持って生まれて来ると考えます。IPOは作業犬種のブリード基準です。
この基準を満たして生まれてくる子を選べば身体的リスクを軽減する可能性は高まります。
世の中から不運なシェパード減少することを願って止みません。
因みに、IPOの世界大会に出場する犬(IPO3<服従・追求・防衛>)の中には8歳超の犬も存在します。
卓越した身体能力・運動管理の成果ではないかと思います。
1メートル障害・板壁を乗り越え、6個のテントを周り(サッカーグランド一面を駆け抜ける)、ヘルパーに向かって全力(グランドの端から端まで)で挑める肉体を保持している犬です。
この種を後世に伝えてゆくことは、シェパードの健康体を後生に伝えて行けるのでは〜♪
あっ?しかしながら、身も心も健康体のシェパード達(IPO犬)は、
並はずれた、お元気活発犬です(笑)、従って、訓練は必須です♪

日本人の手紙〜

『選別は服従訓練出来ない犬の作業だと本気で思っているなら、すごく勘違いしていると思います。服従の完成度の差はあっても、あるレベルには達していなければ絶対にできません。』 と、お叱りを受けたので返答します。ご自分で作業を入れられる方は、服従も当然なさっていると存じます。そう言う方への批判ではございません。あくまでも、競技会を主催する団体への疑問点(前述したように)を述べさせて頂きました。
服従訓練とは、資格のあるなしに関わらず、指導手といつでも、何処でもどんな環境下でも、一瞬にしてコマンドに対応し、キープし続ける事。これが出来て、初めて本当の服従訓練が入っていると思います(永遠の課題)。
これ(目標)に向かって日々訓練をしながら、プラスの作業が追求・防衛・災害救助や、それ以外の作業に繋がってゆくと考ます。
ここでの話題は、選別を卑下するものではなく、う”〜ん、その様に書いて誤解を招いた私に問題ありますが(汗)・・・・
いわゆる、飼い主が自分で作業や犬を解って選ぶのではなく、訓練所から「選別やりましょうね!」の構図を嘆いたというかぁ〜。
服従の精度を突き詰めないまま、それ以外のプラス作業をするの?
「何でだろう?」って思います。

私の疑問〜外国人からの返答

疑問・・・ドイツでは日本人向け用の犬・アメリカ人向けの犬って使い分けている様な話を耳にしました。
人間関係(信頼)を築いていれば、日本人でも良い犬を入手可能だと思います。高いのは、きっと充分な理解(信頼)無しに「売って〜」と言うからかも知れませんね。。>私
訓練を知らない人に良い犬を譲るはずがないかも?〜ドイツ
犬が可哀相だもの・・・

返答・・・シェパードも牧羊犬なので実際にドイツでは牧羊犬の訓練資格 HGHがあり。それをSchHとともに持っている犬も数多くいます。有名なKirschental犬舎は日本では展覧会系の犬舎と思われがちですが、犬舎主カール・フュラー氏はHGHの資格を持つ牧羊犬として有能な犬のみ繁殖に用いています。SchH、HGHだけでなくFHも持っている犬が多いキルシェンタールの犬はすばらしい実用犬であり、また展覧会でも大活躍でドイツジーガーを輩出したり、HGHクラスはほぼ独占状態です。彼の繁殖こそがシェパードの理想的な繁殖だと私は考えています。
私は(祖父の名義ですが)FT系のラブラドールも飼育していたことがありますが、彼にはもちろんFTをさせましたし、日本のボーダーコリーのオーナーも牧羊犬競技会を目指す人が増えています。本来の目的や、また本来の目的ではなくても作業犬種らしいことをさせることが犬種の能力を維持させるのには必要不可欠だと考えています。
日本人はお金を持っている(またはお金をいくら積んででもほしい犬を買う)と思われているのでかなり足元を見られると思います。また本当に必要な犬はあまりアジア人には売らない傾向があるように思います。もちろん本当に仲の良い人やお金をたくさん積んでもらえれば日本人や中国人にもいい犬を譲ってはいますが、どちらかというとアジア向けの犬はもう戻ってこない可能性が高く、また犬の扱いを知らない犬文化発展途上国だと思われているので平均的にみるとあまりいい犬はいないと思います。

・・『犬の扱いを知らない犬文化発展途上国』>日本! 思わず納得!!!
なのに、ペットブームの日本・・・あ”〜嘆かわしいです。
犬が可哀相です(独り言)
日本から海外へ行くシェパードは少ないけれど、実在します。これは素晴らしい事ですね(喜)。

ドイツ人・・・Magbert von Blitzen Steinがもっとも有名だと思います。
種牡犬としても成功しています。
牡犬ではReif von Blitzen Steinも東欧を中心に活躍しています。

またHaus Shihoの犬もヨーロッパに数頭います。Malaが有名ですが、彼女の子孫は名門ザルツタールブリックの台牝にもいます。

ドイツの犬事情

ドイツではダックスフントも同様にアナグマ狩りの訓練競技会を行っています。大抵単犬種団体があればその犬種の本来の目的に即した競技会を行っています。またそのような繁殖者がおられたら是非そこから仔犬を入手したい(〜日本人からの手紙)とのことですが、それは単なる理想ではなく現実にいるのですよ。価格も別に2倍というわけではないですし、むしろ私たちはかなり安くお譲りしています。お金儲けが目的の業者しかご存じないのかもしれませんが、本当に好きでやっておられる繁殖者は私が述べたことは当たり前のこととしてやっていますし、お金儲けが目的ではないのでそんなに高価でもありません。私は日本の犬文化の発展に少しでも貢献したいと思い、自分のお小遣いの範囲内で数百万円する犬を輸入し繁殖させていますが、仔犬は大抵10万円までです。ヨーロッパのトップクラスの牝犬の子でも15万円以下で売っていますよ。元はとれませんが、少しでも貢献できればと思ってドイツを中心としたヨーロッパ各国から犬を輸入しています。もちろん訓練性能の高い、体型の優れた犬で、HDなどの検査で異常がないことがわかった犬です。
少なくともドイツのSVの基準で繁殖していれば普通はそうです。
理想を実現するとかしないとかそういうレベルの話ではなく、これが当然のことなのです。
なぜ日本の展覧会犬の訓練性能や訓練犬の外貌改良が遅れていると批判するのか、協会の体制を批判するのか、それは今まで述べたことでお分かりかと思いますが、協会の認識の甘さにあると思います。
私が述べたことは決して理想などではなく実現可能、というより実際に当たり前のこととして行われていることなのです。
繁殖とは決してお金儲けができるものではありません。実際は全くその逆でおっしゃるようにお金もかかります。それでもなお情熱を持って繁殖を続けられる、損をしてでも良い犬を送り出したいと思える本当に犬が好きな人でないと繁殖はできないものです。

日本の犬事情

『主催する協会の側に問題が多い?』 って投書〜に対して

そうなのです。犬をお金儲けの対象としているとしか思えないシステムかも?
犬を飼ったらしっかりトレーニングを飼い主がする・・・
その様なシステムになっていない(日本)のだと思う。
トレーニング方法も、世界と、もの凄く隔たりがあります。
飼い主は、間違っているか?正しいか?さえ、答えを出せない状況なんだと思う。
良い先生(犬の先輩)が日本に増えてこない限り、未来は遠い!!!
やっぱ、ヨーロッパのようなクラブハウス欲しいよね♪

私は幸運にしてヨーロッパスタイルのクラブに入って学んでいます
(自慢ではありません。。この幸運を心から感謝です)。
日本にも素晴らしいクラブが有るのです。この様なスタイルが将来日本で増えて来ることを願っています。
犬を飼ったら訓練は当たり前です。自分の犬をどんな時でも安全に守れるように、飼い主がコントロールする。日本中の犬飼いが、その様になれば、犬の地位も上がるし、電車だって乗れるかも♪

可愛いから、犬を飼う、そして、犬を失敗させて、こんな犬もう要らないになったり、事故にあわせたり等々・・・自分で責任(過ちに対して反省しない)を取らず、周囲に責任転嫁してしまうから、また同じ失敗を繰り返すのです。例えば、ノーリードによる事故など例を挙げるときりがありません。
とても、嘆かわしい日本事情。

日本の「犬捨て問題」は飼い主のモラルも原因の一つだと思う。
犬を選ぶときに深く考えないだろう?と思えるし・・
交配に関しても安易すぎるし・・・
犬を想うと、犬が不憫でならない、あ”〜嘆かわしい現実です。

IPOの規程書には・・・・「販売目的の繁殖は繁殖とは言わない(固く禁じられている?)」
「繁殖は種の向上を目的としてなされるもの」って・・・ 書いてあります!
日本では誰かが、貴方の犬の子犬が欲しいと言われて・・・
頭数がはけそうって推察で繁殖しちゃったりします(爆)。
私は数年前に『貴方の犬の子犬を何年でも待ちます』と言われた事がありました〜。2年も3年も数名から待ってると言われて、考えてみようかぁ?って、一瞬だけ、思ったことがあります。
その様にならずに済んで良かったです・・・
今でも、愛犬に生ませないの?って言われること有りますが・・・
私は未熟だし、愛犬も未熟だし、考えようとも思わない(爆)
繁殖は訓練の達人でなければなぁ・・と、心から思えるからです。
犬の性能を引き出して、運動能力・稟性を確立された犬が世に種を残してゆくべきだと思います。
日本の一部の交配は、安易に需要があるから生ませちゃうって?
(需要がなくても、たぶんはける〜とか)、変な公式が根強いかもぉ?
あ”〜嘆かわしいです。
繁殖でお金儲けは出来ないのが当たり前のはずなのですが、
日本はなぁ〜(ボソッ)
日本の一部の繁殖関係者は、我が子可愛いや〜自分の犬(開花させていない犬)をブリードしてお金儲けは、していないしぃ〜と、言い訳にしてるだけじゃないのぉ?
生ませちゃった自分の子の里親探して譲るってだけかもぉ?(暴言)
どうか種の向上に向かって、後生に恥じないブリードして欲しいです。
ブリードを行った人は譲った犬が万が一飼えなくなったとき、
引き取って生命を全うするまでの責任の持てる人・余力を蓄えて居る人が相応しいと思う。
さすれば、レスキューで第三者にお手間かけずに済むのではないでしょうか?
ブリードはそれだけ責任のいる作業と考えています。

質の良い犬とは:先ず第一に健康な犬である。つまり 健康な犬とは 心身ともに健康である犬を意味し、近代的な犬学の基準に沿った犬の繁殖は 即ち心身ともに健康な犬を用いる事なのである。By Peter Messler(前SV会長)

追記:体形の不安を抱えたシェパード飼い主さん、どうか落胆しないでください。
(1メ−トル障害は競技会の規程です、選んで楽しめば良いのです)
服従訓練で心と体を磨き上げましょう♪、もっともっと、素敵に輝けるのですから〜♪

『子育て、犬育てはドイツ人に聞け〜♪』
さて、シェパード以外でも単犬種の競技会が有るのですね・・・素晴らしいです。その犬種を飼った人のトレーニング目標になるし、犬を楽しく、健康に育てられますね。
日本のペット文化を私達で潰せたら良いのにって〜(キャッ)

注釈:IPOとSchHは訓練規程は同じです。日本で取得できる訓練資格はIPOのみです。
SchH資格が血統書に記載がある犬は、外国で認められた資格です。
外産犬だと、記載があるのはその為でしょう(推察)
内産でSchH資格が血統書に記載されている犬は、日本以外で資格を認められた犬。
J−SchHの記載はJSV独自の訓練資格で、IPOやSchHとは全く別物です。
J−SchH規程はSchH2に近いけれど、ジャッジレベルが全く異なるものです(私心)。
本国SV認定のジャッジでしかSchH審査を許されておりません。
因みに日本人でもいるぅ?・・・・未確認情報(汗)解り次第報告します。



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