日本独自の訓練への疑問
私が自分自身で辿り着いた訓練種目=IPO(国際試験規定)
犬の使用目的の適性判断・繁殖において、
次世代に受け継がれるべき作業能力の基本である健康さと性能の維持向上。
つまり、試験・競技会は犬の健康維持・繁殖価値も判断する『犬の本能(嗅ぐ・吠える・噛む)を限りなく引き出して作業犬としてのトレーニングをすること』なのですが・・・
他の競技への疑問を発信します〜。
物品看守という作業について・・・・この競技は元々本国(SV)でも確かに存在していました。犬のテリトリー意識(本能)を利用し作業として認められた課目であります、が、しかし・・・10年〜前に廃止された競技種目です。何故廃止されたかというと、物品看守を犬に教える場合、物品を伏せさせた犬の前足部分に置き、指導手が離れてた状態で今度は攻撃役のヘルパーが物品を奪おうと近づいてきます。犬は取ろうとしたヘルパーの攻撃に対して吠えたり、手に噛みつくようにして阻止をします。
(実際に噛みつくと失格です、物品を取られてしまっても失格です)ここです、人の手に噛みつく(真似)ことを教える訓練をする?
犬に口輪をはめて、ヘルパー役は犬を虐めたおして?訓練する方法がある。
(全てがその様に訓練するわけではありません)さて、この↑訓練スタイルを入れられた犬が各家庭に戻っていったときを想像してみてください。
俗に言う「警戒を入れると飼い主の手に負えない犬になる」って公式?ができます。一般社会に愛犬が戻ってきたとき犬を散歩に連れ出します。
他人A「まぁ、かわいいわ〜」と頭の上から見ず知らずの人が撫でようと来たときに「ガブ」となったらどうします?人の手は最も優しい手のはずなのに・・・犬に人の手を噛む様な理解を教えることの意味は有るのでしょうか?(一部の訓練)
シェパードを飼ったら訓練所へ預けて資格を取る・・・全てを否定しているのでは無いけれど、飼い主は、資格を取る意味、資格の内容を充分理解して考えるべきです。
日本の訓練界には未だに物品看守が存在しています。
(競技に対して誤解した犬の解釈を入れられる可能性が・・・)
SVでは廃止されたのに、何故に日本では廃止にならないのでしょうか?
訓練は日々変化し向上させるものでなければなりません。
何故に日本独自の訓練?は変化を遂げないのでしょうか?疑問です。
日本独特の訓練が良いものであるなら嬉しいけれど・・・IPO(シュッツ)には物品看守は存在しません。
さて、ヨーロッパではアマチュアが集まってIPO(シュッツ)&BHを学べる環境が至るところに存在しています。最もポピュラーな犬の訓練(スポーツ)です。その場所ではプロが教えるって感じではなく?訓練の先輩から後輩へ受け継がれてゆくって感じです。犬関係のコミュニティ広場って感じ?
車でヨーロッパを旅する機会(特にドイツ・ベルギー)のある人は、立ち寄った場所で尋ねてみると良いでしょう・・・
「この辺で犬を訓練する場所は何処ですか?」
すると決まって「ああ、それならあそこです。毎週○曜日の○時から〜」って返事が返ってくるでしょう。くれぐれも「アジグランドは何処ですか?」と聞かないように・・・何故ならアジリティは一般人にそんなに知られていないらしいから(不思議でしょ)ああ、アジリティはイギリスだけが盛んだったかなぁ?この辺は未調査です。
何故に、日本ではIPOがあまり知られていないのでしょう・・・誠に残念です。
自分の犬は自分でコントロールするための飼い主の訓練=IPO(シュッツ)&BHなのです。 犬を知るための観察力を養う勉強と称したいほどです(私感)。
どうして日本では、一部のプロの種目のように囁かれるのでしょうか?謎です。
確かにとても難しい訓練?ですが、資格取得を目標とせず、訓練過程を誰もが同様に親しめる環境がこの先増加して欲しいと思います。私の様な未熟者が大変恐縮なのですが・・・
IPO訓練を知って、ますます訓練への想いが脹らんできました。日本の犬環境を向上するには、真なる訓練意識がアマチュアに広がってゆくことだと思うのです。今のままでは、不可能かもしれない?
但し書き:私の主観で物品看守を嫌いなだけです。
個人で物品看守を楽しまれる方にはなんら干渉を持ちません(陳謝)犬を知るために飼い主が学べる環境になって欲しい・・・(ボソッ)
追記:2011年以降・・・各犬の協会はIPOを浸透させる必要性が義務化されつつあります。
日本独自の訓練では訓練として認めてもらえない傾向になってきました。IPO訓練を熟知した人は残念なことながら、日本に多くは存在しません。
これから、少しずつは広まってくることでしょうが、
愛犬をトレーニングさせたいと思う飼い主さんは、詳しく調べて取り組んでください。
無知なる形だけの、うわべだけのクラブやプロを語る輩に注意してください。
少なくとも、実際にIPO競技会に出ている人を参考にしましょう。
くれぐれも、ご注意ください。
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