まあこの大事件

1985年8月13日生まれの「まあこ」は2004年1月26日午前2時30分頃
テンカン発作に陥ってしまった。前日まで何ともなかった「まあこ」、
今年で19歳になろうとしている「まあこ」、
食欲は犬並になったのは、その、3週間くらい前からだった。
良くごはんを食べるようになったのを呆けているのかと思いつつ、
食欲が有ればまだまだ元気で長生きできると喜んでいた矢先のことだった。

前日はRAYのオビディンスデビューで、まずまずの出来に
私は満足げにコタツで眠ってしまったときのこと・・・
いつものようにベッドで眠っていたら気付かなかったかも知れない。
私は「まあこ」がこのまま天に召されるかと思うくらい動転してしまった。
RAYパパ(主人)を起こしに行って、診てもらう。
私は「まあこ」が舌を噛んだらと思いこみ、とっさに自分の指を噛ませた。
今となって思えば何とバカなことをしたのだろうと思えるのだが、
この事で私も医者通いの身になってしまった。
テンカンの時には刺激を与えることは一切してはならない、
当時の私はあまりのショックに平常心を失っていたのだ。
この日から、私は寝ずの番をして、発作の時刻、
発作時間をカレンダーに記録することにした。
獣医に行ったときの資料にしようと思ったからである。
毎日私は発作が収まるまで、傍らで観察。
心の中で覚悟をしながらもいろんな事を「まあこ」と話した。
「まあこ、今日もまあこのごはんを沢山買い占めてきたから、
ごはん無くなるまで生きていないと許さないからねぇ(哀)」
と、呟いていた・・・

「まあこ」を獣医に診てもらい、血液検査の結果は肝機能の衰えを示していた。
従って、直ぐには坑テンカン薬は用いずに、肝臓の薬を与えるのみとなった。
いっこうに発作の回数は減らなかったが、
4日後は30時間ぐらい発作がでなかった。
治ったかと思ったら、また発作が・・
今度は、次々と発作になる時間が短くなってきた。
自分の手足を噛んでしまい、爪はボロボロに折れ曲がり
みるみる悲惨な状態になってきた。このままでは、可哀相すぎる。

この時の私は「まあこ、まあこが行きたかったら、私に遠慮しないでもいいよ!」
「でもね、まあこがいないと母さんやっぱり哀しいかなぁ?」
等々、独り言が多くなってしまった。
RAYパパ(主人)は獣医で坑テンカン薬を入手して与えるようにと、
私に指示をした。
もしかしたら、薬の副作用で天に召されるかも知れないと
不安を抱きながら投与することにした。
薬が効き始めるのは2〜3日先のことだろう。
ホメオパシー・レメディー・DHA・コストラム・酵素も欠かさない。
藁をもつかむ心境になる・・ 

テンカンの経験があるネット友達が色々心配してくれて、
私のストレスが軽減された。友人には心から感謝。
坑テンカン薬(フェノバルビタール)が5日目に入って効果を発揮してきた。
一日2回の投薬で、今のところ発作がでない。
まあこのボロボロになった肉体も少しずつ快復してきた。
肝臓が悪いから、抗生剤は使えない、
「まあこ」自信の快復力でしか傷を癒せないのだ。
タウリンがいいらしいことを知ったので、早速ネットで探して注文をした。

現在の「まあこ」は日中は太陽がさんさんと入る3階の部屋で
ゆったりと過ごすようになった。

猫じゃらしで遊んでやると、飛び回ってはしゃいでいる。
元気になったのでこの部屋を出たがるが、階段があるから部屋からは出さない。
「まあこ」の部屋が家の中で一番快適な部屋。
エアコンを常時かけっぱなしで、、日中空気を入れ換えてやる。

今では、Windy&RAYも一日一回面会させられるようになった。
「まあこ」にとっても、家族との接触も心の薬になるかも知れない。
毎日2回、Windy&RAYの馬肉をまあこ用にも与えるようにした。
ほんの少しのお薬だから餌に混ぜるよりこの方がしっかり吸収されそうだから・・

「まあこ」は我が家のスーパーハッピースターなのだから・・
どうか、安らかなる余生を願って止まない・・・

我が家の歴史に不可欠な「まあこ」
心から願いを込めて・・・

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