真なるシェパ道

ネット仲間から、「私の考えるシェパ道はどうよ〜」って質問があったので以下に書きます。

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シェパ道とはシェパのルーツを活かした暮らしです。
人間と密に接して共同でお仕事をして、暮らしの糧を築いて行くこと。
シェパードはその目的を果たすためにこの世に存在しているのです(私感)。

「人間と密接」だからこそ、何もしないでも、良い家庭犬になる素質も持っていますから、
飼う人はそれだけで魅了されてしまいます。
しかしながら、犬種の特性を活かした暮らしでなければ、
その犬は人間と一緒に働くことが出来なくて、ストレスが溜まるかもぉ?
そして、運動で鍛えられないと健康も侵すかもぉ?って考えています。

IPO(シュッツ)規定は、作業犬としてのソースです。
現在の日本事情では、誰もが全てを学べる環境でないのが、とても残念です。
それでも、3種のうちの一種でも良いから、飼い主自身が愛犬と共にトレーニングするのが良いと考えています。
学んで行く過程が最も重要なのです。
トレーニングの過程がシェパードを知る道になりますから〜。

IPO(シュッツ)以外の目的ではシェパードを知ることが出来ない?
個人的にはそのようにさえ、考えています。

IPO(シュッツ)を学ぶには、初めは預けて、教わることをお勧めします。
何故かというと、もの凄く技術&センスが必要になるからです。
その後、飼い主が愛犬と一緒に向上を試みる暮らしが良いと考えます。
2頭目ならば、有る程度は飼い主も作業を理解した状態なので、一から自分だけで作るのも良いでしょう。
一頭目から自分でやると、
気付いた時には犬の年齢が歳食っていたになっちぇいますから(私のように)。
幼い頃の訓育も非常に重要だから、大きくなってから預けた時、
変化が急上昇することがなくなります。
あくまでも私感ですが、これって、もったいないです(爆)

日本でなかなかこの作業を教われないのは何故か?
教えられる人材がごく少数?だからです。
訓練は日々進歩を遂げているのに、多くの訓練所は
昔からの方法しか犬に用いることが出来ていないのです(私感)。
作業を犬に教える手間も、既存の日本独自の作業に比べると、
比べようがないほどに奥が深い作業なのです(私感)。

日本独特の作業規定は、人間の都合の良いように作られています(私感)
犬を考えると、この規定はとても難しいモノに想えます。
作業は犬を考えて作られたモノではない(私感)、
作業は犬の性能を引き出すモノではなく、無理強いして犬を作るだけの課目に想えてならないのです。
私は日本独自の訓練規定は「難しいけど、浅い作業」と捉えています。

一方国際作業犬規定では、主体を作業犬の資質をベースに生み出されたものです。
従って犬には非常に解りやすい課目となっています。
作業はシンプル
です。しかしながら、奥が深い・・・
底なし沼のように奥が深い作業です。
作業犬の向上を目的に考えられた理想的な規定だと考えています。

日本のシェパードは股関節形成不全を始め、様々な問題を抱えています。
これは諸外国でもあり得る話ですが・・・・
シュッツ犬では心身共に健康体でないとなかなか挑んで行けないスポーツ。
だからこそ、この規定はとても重要なことだと考えています。
少なくとも、シュッツ作業を行えるシェパードならば、かなりの確立で、
健康的な暮らしを行うことが出来るでしょうね。
これは交配規定にも示されています。
その犬の資質を高めて、より健康な子孫を残す意味にも繋がります。

作業を知れば知るほど、私は、「な〜んちゃって繁殖(プロでさえも)」に対して
憤りを持つようになりました。繁殖するにはとても大きな責任があります。
日本の可愛そうなシェパ達を思うと、安易な繁殖を許すわけにはいかない!!!って思っています。 子犬を選ぶにはTSB評価を持っている親犬から選びましょう
(子犬の値段は交配料が相場であることが多いです。親犬の血統書にはHD/EDの記載のある方が好ましいでしょう。可能ならば既存の子孫も確かめてみましょう)

日本独自の訓練資格ほど当てにならないモノはない!!!って思っています。
ジャッジは犬を訓練したことがない人が行っていたりするし(大汗)ああ〜嘆かわしい日本の訓練事情です。 【注釈:世の中にはプロを語る人も多いですから、特にネット等の言葉に戸惑わされてはなりません、正真正銘のプロ現役であること、そして、そのプロの技術を自分の目でしっかり確かめて選んで下さい。そのプロの犬を動かしている状況(犬との関係)を確かめて下さい。会ってみないと解りませんから!】   
追記データ:SVからJSV及びPDは勧告を受けました(事実)

資格よりも、愛犬のために、正しい訓練を飼い主自身が、犬が生きている間、絶え間なく行えることが大事です。
資格を持つことより、ずっと、ずっと素晴らしいことだと思っています
(笑)

私は競技会には出しますが・・・訓練やったことのないジャッジの寸評なんてクソックラエと、思ってますから、バンバンへっちゃらです(爆)

ジャーマン・シェパードを飼って、シェパとは何かを経験できる環境にとても感謝しています。
他とは比べないし、トレーニングを通じて愛犬との深い関わりを楽しむことが最大のモチベーションなのです(本心)

Windy・Rayは私にはもったいないほど素晴らしいシェパ(親ばか)
元気な相棒として暮らせて行けるのも、優れた指導者に出会えたからこそ可能になったと思っています。

ああ、日本にこの環境が広まることを願っていますが・・・
どうなのでしょうね?

注釈:誤解の無いように・・他の訓練を自ら行っている方を卑下しているのではありません。
私の好きな作業がシュッツ・IPOってことなのです(大汗)。
どうか許して下さいませ。 訓練をしている過程が最も大事です。


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